Poet and the poems¹
詩人與詩
JAPAN
文學博士,現任《三田文學》主編。慶應義塾大學名譽教授,曾任職該校文學部長、教授、助教授、英國牛津大學訪問學者。著有《抵抗的文學—國民革命軍阿壠軍官的文學與生涯》、《近代中國的表象與現實》、《從規範中脫離》等。譯有《桃花源的幻影》、《南京—抵抗與尊嚴》、《我們的青春,在台灣》等。
Sekine Ken
関根 謙
日本
文藝雜誌《三田文學》創刊於1910年,總部設在慶應義塾大学,首任總編輯永井荷風。在亞洲不斷發生戰爭的時代裡,該雜誌作為傳播自由文學和藝術的論壇發揮了重要作用,它認為藝術的尊嚴是最為重要的。從那時起,《三田文學》向世界介紹了谷崎潤一郎、泉鏡花、久保田万太郎等傑出的文學家。到了二十世紀後半,西脇順三郎是席捲世界的超現實主義運動的先驅,從英國返回後,旋即被任命為慶應義塾大學英國文學系教授,不久後,擔任《三田文學》總編輯使其內容更為擴展。大約在這時候,誕生於台灣台南的現代主義詩人團體「風車詩社」核心成員林修二(永修),因憧憬西脇順三郎進入慶應成為他的學生,並留下許多優美的日文詩,這也是《三田文學》與台灣詩人交流的起點。
儘管風車詩社的成員後來被殺或被離散,甚至他們活動的痕跡也在複雜的政治環境下逐漸消失,但他們生動的形象在2017年隨著黃亞歷導演的紀錄片《日曜日式散歩者》而重現。該片採用超現實主義手法,根據林修二的遺屬在艱難環境下保存的材料進行了重現,還煞費苦心地描繪了林修二和西脇(順三郎)相互交往的足跡。就在我擔任總編輯的那一年,我得知了這部紀錄片,強烈認為慶應大學應當協助它在日本放映,因此做了各種企劃。例如,大學校園內舉辦特別展覽,日本公共廣播公司NHK前來採訪並在全國播出,許多觀眾對殖民時期台日詩人間誠懇的交流真相表示驚訝。此外,在日本知名的法國文學家巖谷國士的協助下,2019年在台中的國立台灣美術館舉辦台灣超現實主義運動特展『共時的星叢——「風車詩社」與跨界域藝術世代』,並展出了慶應大學收藏的相關資料。《三田文學 》的詩人和研究人員也前來共襄盛舉。
另一方面,在詩人交流方面,同樣是在這部紀錄片放映之際,2019年台灣有影响力的诗人團體《笠詩刊》和《三田文學》進行了詩作交流活動,在《三田文學》方面,介紹了台灣詩人李魁賢、李魁賢、林豊明、利玉芳、謝碧修、李昌憲、蔡榮勇、林鷺、陳明克、陳秀珍、楊淇竹等人,在《笠詩刊》方面,分期陸續介绍了三田文学会理事長詩人吉増剛造,以及岡田隆彦、朝吹亮二、川村均、添田馨、杉本徹、若松英輔、山﨑修平、永方佑樹和《三田文學》副總編輯岡英里奈的詩作。在《三田文學》之外,国書刊行會在2002~04年出版了三卷本的《台湾現代詩系列》,其中翻譯了李魁賢、焦桐、楊牧等十位詩人的作品。近年来,2019年思潮社的《現代詩手帖》推出「台湾、現在進行形」的專題,介紹了鲸向海、楊佳嫻、騒夏等台湾詩人的作品。
在全球政治緊張局勢不斷加劇的情况下,台湾隔著海峡面對大陸的艱難處境,在很多方面都變得越来越重要。然而,無論政治環境如何改變,《三田文學》都希望與台灣人民一起走下去,成為共同承擔亞洲命運的朋友。我們將繼續努力成為一個維護人類尊嚴切實傳達詩人聲音的媒介,並誠摯地希望大家對《三田文學》給予支持和鞭策。
翻譯——邱振瑞
日本與台灣——詩人精神的交流
文芸誌『三田文學』は1910年に慶應義塾大学を拠点として、初代編集長に永井荷風を迎えて創刊された。アジアの戦火が絶えない時代にあって、芸術の尊厳を第一義に考える自由な文芸の発信の場として本誌が果たした役割は大きい。爾来、谷崎潤一郎、泉鏡花、久保田万太郎など錚々たる文学者を『三田文學』は世に送り出してきた。二〇年代後半に至ると、世界を席巻したシュルレアリスム運動の先駆者西脇順三郎が英国から帰国、すぐ慶應義塾の英文学教授に就任し、その後間もなく『三田文學』編集長としても華々しい活躍を展開した。この頃、台湾の台南に誕生したモダニズム詩人集団『風車詩社』の中心メンバー林修二(永修)はこの西脇に憧れて慶應に入学し、西脇の学生となって、日本語による多くの美しい詩篇を残した。『三田文學』と台湾詩人との交流の原点はここにある。
『風車詩社』の同人たちはその後の複雑な政治情勢のもとで、殺されたり離散したりしてその活動の痕跡すら薄れていったが、2017年に黄亜歴監督のドキュメンタリー映画『日曜日の散歩者』によって彼らの生き生きとした姿が蘇った。シュルレアリスム的技法を駆使したこの作品は、林修二の遺族が厳しい環境の中で守りぬいてきた資料をもとに再現したもので、林と西脇の交流の足跡も丹念に描かれていた。私がちょうど編集長になった年に、この映画のことを知らされ、慶應義塾としても日本での上映活動に協力しなければならないと強く思い、様々な企画を行った。例えばキャンパスで開催された特別展は、日本の公共放送局NHKが取材して全国に放映され、植民地時代の純粋な交流の真実に多くの視聴者から驚きの声が寄せられた。またシュルレアリスム運動の台湾における展開に関する特別展『共時的星叢——「風車詩社」與跨界域藝術世代』は、日本の著名なフランス文学者巖谷國士の協力を得て2019年に台中の国立台湾美術館で開催され、慶應義塾所蔵の関係資料も出展されて、『三田文學』の詩人や研究者も応援に駆けつけた。
一方、詩人の交流としては、やはりこのドキュメンタリー映画上映を機に、2019年に台湾の有力な詩人グループ『笠詩刊』と『三田文學』の間で詩壇の交流がなされ、『三田文學』では李魁賢、林豊明、利玉芳、謝碧修、李昌憲、蔡榮勇、林鷺、陳明克、陳秀珍、楊淇竹などの台湾詩人とその詩篇を紹介し、『笠詩刊』では、三田文学会理事長でもある詩人吉増剛造をはじめ、岡田隆彦、朝吹亮二、川村均、添田馨、杉本徹、若松英輔、山﨑修平、永方佑樹、そして『三田文學』の副編集長岡英里奈の詩篇を数期にわたって紹介してくれた。『三田文學』以外では、2002~04年に国書刊行会から『シリーズ台湾現代詩』3巻が刊行され、李魁賢、焦桐、楊牧ら十名の詩人の作品が翻訳されている。近年では2019年に思潮社刊『現代詩手帖』が「台湾、現在進行形」と題する特集を組み、鯨向海、楊佳嫻、騒夏などの台湾詩人を紹介している。
世界的に政治的緊張が高まる中、海峡を挟んで大陸と向かい合う台湾の厳しい立ち位置は、さまざまな意味で重要さを増している。しかし政治的にどのような環境になろうと、『三田文學』はアジアの運命を分かつ仲間として台湾の皆さんと共に歩みたいと願っている。私たちは人の尊厳を謳う詩人の声を確かに伝える媒体としていっそう邁進していかねばならない。これからも『三田文學』への皆さんのご支援・ご鞭撻を心よりお願いする次第である。